いつかシウミンとグラスを

三年前、シウミンを知りました。

LP版 DFTF  

やっと聞けました。DFTFのLP.

 

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実は、このアルバムに会うのは2度目です。

10日ほど前、アルバムが届いたのですが、とても簡易な包装で送られてまして、アルバムの端が折れ曲がっていたのです。こういうのを伝えるのって、かなり苦手なんですが、頑張って配達業者と販売元に連絡をして、丁寧に対応していただきました。

今度はがっちり大きな段ボール箱に入って、たくさんのクッション材に包まれて到着。

対応ありがとうございます。

 

さて、改めて取り出したLP。中に、アルバム大のEXOメンバーのポスターが入っているのです。これがね、紙質がとてもよくて、本当に綺麗。綺麗なイケメンがこちらを見つめるのをひとしきり眺めて、では、早速聞かなくては!

 

プレーヤーは、かれこれ35年も前に買いそろえたDENONです。かなり頑張った、当時私が準備できる最高の予算で組んでもらったデッキ。でも、最近聞いたのは、映画が出た時に聞いた○UEENだから、かれこれ3年前?動くかな。

他のレコードで試してみてから、DEFTのアルバムを、昔ながらの中袋から取り出します。この薄くて白っぽいアルバムの袋って、変わらないのですね。この材質しか見たことがないです。アルバム、半透明なの。おしゃれですね。アルバムを手に取ると、お、結構重い。厚め仕様なのですね。レコードって、そうそう、A面B面ありました。A面に3曲目まで。B面は残り2曲収録です。

そして、プレーヤ―にセットして、針を落としました。針が、レコードの外周を回って、くいっと本題に入る瞬間が、えらい好きです。凄くわくわくする瞬間。おお、いよいよ!

と、思ったのですが。

いやあ、びっくり。急に聞きなれない低音がするんですもの。LPだから、35回転だと思いきや、45回転なんですね。曲数少ないから?(若い人はなんのこっちゃ、ですよね)

初めに大好きな「RUNAWAY」から。アナログだから?スピーカーを通しているから?音が、空気の振動を通して立体的に伝わってくるのって、本当にいい。そして、いろいろな音が聞こえる!

CDで聴いた時、ボーカル以外の音が少ないな、と思ったのですが、いい音に支えられていると思いました。私の耳には、残念ながら、ボーカルの音の響きの違いは分かりませんでしたけど、パーカッションの音が、とても丸く粒が立って聞こえます。音に奥行きがあることも感じられます。向こうの空気が、こちらの空気に伝わって、地続きで聞こえる感じ。メンバーがすぐ近くにいる気がします。

5曲目まで聞いて、冒頭のDEFTへ。初めの、ぽ、ぽぽん、の音で笑ってしまいました。こんなにかわいい音だったの!低音もきちんと響いていてかっこいい!声も滑らかに丸く聞こえて、耳にやさしい。丸いのに、声の端の部分(どこや!)まで聞こえる感じ。

でも、やっぱり、ボーカルはもちろん、それ以外の音が、凄くよく聞こえる。

 

このたくさんの音が聞こえるって、気のせいかもしれないと思ったんですが、改めて考えると、普通は35回転で聴くレコードを、45回転で聴いて、しかもレコードの大きさが変わらないなら、音に変換できる情報量は、35回転の時より多いのではないでしょうか。針が拾う長さが違うから。どうなのかなあ。

 

通して聞いてみて、CDと一番印象が違ったのが、2曲目でした。メインボーカル以外にも、たくさんの歌声で、いろいろな音を重ねているのが伝わってくるんです。これは楽しい!イメージとしては、声優さんのアテレコみたいな感じ!もちろんレコーディングは、そんなことはないでしょうから、1人ずつ録音したのを重ねたんだろうなと思うのですけどね。聞きながら、顔がにやけるのが分かる。ああ、本当にいいメンバー。歌いながら、いい音の重なりには「いいじゃん、にやり」みたいな目くばせをし合って、お互いのかっこよさを讃え合ってるみたいな雰囲気なんですよ!マイクの向こうでわちゃわちゃしている感じが伝わってくるんですよ!

 

なんてかわいいグループなんだろう。

全員が高スキルで、声の響きがいいから、音の親和性がとても高い。

スキルが高いって私が思うのは、音そのものの響きがいいこともあるけれど、「声の端」なんて、さっき表現しましたが、音と息の間も綺麗だということです。音にならない息の音まで、とても綺麗だということです。声が空気に溶けていく感じ。声の余韻。それが、「声の端」だと思ったと思います(自分の感覚を言葉にするのって難しい)。

 

音楽が大好きでとても真剣で大切にしていて、その大切にする姿勢が全員に共通しているから、音楽をするのが楽しくて仕方ない感じ。音を楽しむ、そのものを本気でやっている感じ。

本当に、いいグループだと思います。

 

これらの感想が、アナログ盤だからなのか、スピーカーを通したからなのか、まだ検証していません。やっと届いた高揚感も大きいと思います。だから、今日、もう一度CDと聞き比べたり、レコードを聞き返したりしたとして、同じ感想をもつとも限らない。音も、においと同じで、初めてだからこそ感じ取れるものがあると思うからです。

 

でも、とても楽しい体験でした。

そして、ますますこのグループが好きになりました。

そして、改めてレコードっていいなと思いました。

 

何がいいって、あの聞くための緊張感です。うちのは特に、レコードの上までは、手で針のついたアームをもっていかなくちゃならないんです。だから、アームをレコードから外さないように(外して落とすと針が折れて聴けなくなるから。針は高価です)、横から見つめながら、位置を確認して、それから回転スタートボタンを押して、針を下すDOWNボタンを押すのです。その一連の息を止めた緊張の後で、やっと音が聞ける。ぷつっと針が降りる音がして、外周を数回回ってから、くいっと曲に入っていく。まるで、オーバーチュア(ミュージカルの前奏)みたいです。

 

しうちゃん、あなたの声をレコードでも聞きたいな。

それと、ベッキョンさんの「BAMBI」とギョンスさんの「共感」を、ステレオで聴いてみよう。今日が土曜日ならいいのに!