いつかシウミンとグラスを

三年前、シウミンを知りました。

ハングル文字を読もう 夏休み宿題② ハングル文字と日本の文字

K-popが世界を席巻して、今、韓国語を学ぼうとする人は、史上最高ではないでしょうか。 

ハングル文字の成り立ちを調べてみました。

 

 

ハングルは1443年に「세종대완(セジョンデワン/世宗大王)」によって作られ、1466年に「훈민정음(フンミンジョンウㇺ/訓民正音)」の名で公布されました。このように、作った人と年代が明確に記録されていて、「公布」という方法で世に広まった文字は世界でもとても珍しいそうです。今でこそ「偉大な文字」と言われ韓国人が誇りを持ち確固たる地位を確立したハングルですが、世宗大王が発表した当初は、その簡単すぎる構造のせいで知識のない平民や女子供が使う卑しい言葉=언문(オンムン/諺文)などと呼ばれて蔑まれていました。その為、国民に普及した後も公文書への使用はなかなか進まず、公式に使用が認められる様になったのは1984年、世宗大王がハングルを作ってから実に450年も後の事だったそうです。世宗大王は子供のころから大の読書家であったと知られています。また、言語学のみならず化学・天文学・力学・医学に至るまで幅広い分野に精通していたとも言われています。音楽もたしなみ、韓国伝統楽器の거문고(コムンゴ/韓国の琴)や가야금(カヤグㇺ/伽倻琴)を自ら演奏。そして、僅かな音の違いを聞き分ける絶対音感を持っていたという記述も残されています。発音を表記するのにとても優れていると言われるハングルは、世宗大王絶対音感を持ってしてこそ作り得たと考えられています。

     以上 「オンライン英会話 ネイティブキャンプ英会話ブログ」より引用

 

 

ハングル文字は、とても合理的に作られていると感じます。勉強しやすいからです。日常の多様な言葉を書き表すのに、このたった一人が作った文字だけで可能だとは、驚くしかありません。この引用した文章には、世宗大王絶対音感をもっていたという記述もあり、そうかもしれない、と思わされました。話されている多くの言葉を聞き取り、それを分かりやすく現わせる文字を作り出すには、どれだけの困難さがあったのかとも思います。でも、反対に、これほど合理的な文字を作る人なら、物事の神髄をとても整理して捉えてしまえるのかもしれないと思いました。

 

日本で学習されるローマ字との類似が気になって調べてみたのですが、

 

16世紀の 末に イエズス会の 宣教師が 日本に やってきました。かれらは 布教の ために 日本語を 勉強 していました。外国語を 勉強 する とき,日本人は 外国語の 読みかたを カタカナで 書いたり しますが,それと おなじ ように,かれらは 日本語の 読みかたを ABCで 書きました。これが 最初の ローマ字です。かれらは ポルトガル語を つかっていたので,その ローマ字は つづりが ポルトガル語風でした。それで,この ローマ字は ポルトガル式と よばれています。

            以上 「ROUMA字あいうえお ローマ字の成り立ち」より

 

とあり、だいたいほかにも16世紀末あたりが起源で、しかもその後も、かなりの改変がされたそうです。現在小学校で学ぶローマ字に落ち着くには、様々な論争が(時には弾圧も)戦後まで続いたことがわかりました。つまり、400年以上!

今でも表記は訓令式ヘボン式とあります。

 

両方の文字の表記の類似性から、どちらかがどちらかを参考にしたのではないかと考えましたが、少なくとも宣教師が日本にきた1549年には、ハングル文字はできていたことがわかりました。(来日した宣教師がハングル文字を知っていたかはわかりませんでした。) 

 

日本の平仮名は、漢字を草書として崩して書くところから生まれ、万葉仮名→ひらがなと変わっていったそうですが、 

 

平仮名は誕生した当初から、ひとつの音節に対して複数の字体 (異体字) があった。異体字は万葉仮名と比べると遥かに少ない。平仮名による表現が頂点に達した平安時代末期の時点で、異体字の総数が約300種、そのうち個人が使用したのはおよtうそ100から200種ほどとされる。

                          以上Wikipediaより引用

 

とありました。Wikipediaからの引用なので、きちんと文書を確認しないといけないことですが、異体字が100~200とは、なんとまあ、と思う数です。文字が生まれて定着していくのには、こんなにも長い時間がかかって、人の生活と一緒に文字も生まれ育てられていくのだということも、とても感慨深いです。

 

(そういえば、大学の頃、土佐日記を読むのに、仮名辞典的なものを渡され、一字一字 なんという文字なのかを調べて読むという、気の遠くなるような課題を出され、「可」の成績を取った記憶が蘇りました。「か」を一つ読むのに20位字があったような?しかも、草書体で書かれているので、どこからどこまでが一文字かわからん!という状態でした。)

 

だからこそ、その対極にあるようなハングル文字のおもしろさも、また改めて感じさせられます。ハングル文字も、時代と共に変わってきた部分があるのかもしれません。また、まだ文法も学習していないので、文章表現も未習です。まずは、一歩。そして、文字から始めて、韓国の文化や歴史も更に知っていきたいと思います。

 

 

日本と韓国の間には、どうしても戦争という大きな問題があります。様々な痛みから目をそらさずに、自分の国の事、愛しい人の国の事を理解していきたいと思っています。